40代看護師の副業にはWebライターがおすすめです。看護師資格を活かし仕事ができ、頑張り次第では高収入を目指せるためです。時間や場所の制限がなく、在宅で仕事ができるのも魅力と言えます。
「自分にできるのだろうか」
「実際稼げるのだろうか」
このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事ではWebライターの仕事内容や必要なスキル、おすすめする理由や注意点などを解説します。
最後までお読みいただき、Webライターの始め方の参考にしてください。
Webライターとは?
Webライターとは「Webサイトの文章を書く人」です。具体的には企業の自社メディアに掲載する記事や、商品をアピールし購入につなげる記事などです。ここでは次の3つについて解説していきます。
- Webライターの仕事内容
- Webライターに必要な資格
- Webライターに必要なもの
それぞれ見ていきましょう。
Webライターの仕事内容
Webライターの仕事の種類はさまざまあります。おもに次のような仕事です。
- SEO記事の執筆
- セールス記事の執筆
- 取材記事の執筆
- LINEやInstagramの文章の執筆
SEO記事の執筆
Webライターの仕事で最も多いのはSEO記事です。SEO記事はGoogleを検索したときに、多くの人に読んでもらえるような施策がたてられています。
たとえば「高血圧 食事」で検索したとき、最初の方に表示される記事です。
検索する人は「高血圧には、どんな食事がいいのだろう」と悩んでいると考えられます。悩みに対しての情報や解決策が十分であれば、同じ悩みを持つたくさんの人に読まれるようになり、最初の方に表示されるようになります。
多くの人に読まれれば、クライアント(取引先・お客さま)の売上げにも貢献できるのです。
看護分野のWebサイトの記事も、多くのところでSEOを意識した執筆がされています。
セールス記事の執筆
セールス記事とは、商品やサービスの販売を目的とする記事です。インターネットで買い物する際の商品紹介ページなどです。
単なる紹介ではなく、サイトの訪問者が買いたくなるような記事が求められます。想定する訪問者のニーズの調査や、買いたくなる文章のテクニックが必要です。
取材記事の執筆
取材記事は、取材した内容を伝える記事です。人物や店舗、イベント等の取材があり、魅力が伝わるような表現力や文章力が求められます。
人物が対象の場合、エピソードを引き出すコミュニケーション力や傾聴力が欠かせません。取材をスムーズにすすめるために、あらかじめ情報収集をすることも大切です。
LINEやInstagramの文章の執筆
最近では、企業や個人が配信するLINEやInstagramの仕事も増えています。
登録者に対して有益な情報を配信し、将来的には商品やサービスの購入につなげる狙いがあります。仕事によっては運用を代行する場合もあり、執筆以外の仕事につながる可能性がある分野です。
Webライターに必要な資格やスキル
Webライターになるために「何か資格が必要なのでは」と思う人もいるでしょう。
実は資格は必要ありません。ただし、以下のスキルが求められます。
- わかりやすい文章を書くスキル
- Wordなどの基本的なパソコンスキル
- 正しい情報を収集するスキル
- ビジネスマナーやコミュニケーションスキル
一つずつ見ていきます。
わかりやすい文章を書くスキル
Webライターに最も求められるのは、わかりやすい文章を書くスキルです。
よく言われるのは「中学生が読んでも理解できる文章」です。「漢字」と「ひらがな」のバランスも大切になります。
Wordなどの基本的なパソコンスキル
Webライターには、基本的なパソコンスキルが欠かせません。記事の多くはWordやGoogleドキュメントで執筆し、納品するためです。病院の書類や看護研究などで普段から使い慣れている人は、問題なく執筆できるでしょう。
クライアントとは「Chatwork」や「Slack」などのビジネスツールで連絡をとる場合が多いです。「Zoom」での面接や商談もあります。
ビジネスツールに関しては、必要になってから調べても遅くはありません。
正しい情報を収集するスキル
記事を書くためには、正しい情報を集めなければなりません。
信憑性の高い情報を集め、整理し、自分の記事に活かす必要があります。看護師の場合、医療や健康といった仕事が多くなります。厚生労働省や看護協会などのデータを読みとき、記事にする機会は多いでしょう。
ビジネスマナーやコミュニケーションスキル
Webライターの仕事は「ビジネス」です。クライアントは企業や個人事業主であり、ビジネスマナーが欠かせません。メールやチャットの文章、返信するタイミングなど配慮が必要です。
伝わる文章を書くのはもちろん、不快な表現にならないよう注意しましょう。
Webライターに必要なもの
Webライターに必要なものを紹介します。看護師で「Webライターを始めてみたい」と思った人は以下のものを準備しましょう。
- パソコン
- インターネット環境
- Googleアカウント
- 文章作成ソフト
- クラウドソーシングの登録
それぞれ解説していきます。
1.パソコン
Webライターにとって必要不可欠なものはパソコンです。文章を書く仕事であるため、パソコンがあれば効率的に作業ができます。
スマホでも作業はできますが、パソコンと比較すると執筆スピードは大きく異なります。執筆はパソコンがおすすめです。
5~10万円のパソコンであれば、機能は十分でしょう。
2.インターネット環境
クライアントとのやりとりや情報収集、仕事の検索などすべてインターネット環境が必要です。光回線やホームルーターがあればベストです。
外出先で仕事をする場合、自分専用の回線を準備するとよいでしょう。お店が提供しているフリーWi-Fiでは情報漏洩のリスクがあるためです。
3.Googleアカウント
Webライターの仕事をする場合、Googleアカウントを取得しましょう。クライアントとのやりとりでは、Googleが提供するサービスを利用する機会が多くあります。
たとえば
- Gmailでのやりとり
- Googleドキュメントを使用しての文章作成、納品
- Googleスプレッドシートでの情報共有
などです。
Googleアカウントは無料で作れるため、仕事用に一つ準備しておくとよいでしょう。
4.文章作成ソフト
Webライターは文章を書く仕事であるため、文章作成ソフトは必須です。
- Microsoftワード
- Googleドキュメント
などのソフトを準備しましょう。
GoogleドキュメントはGoogleアカウントがあれば使用できます。ワードは「Microsoft Office」が入っているパソコンで使用可能です。現在パソコンにMicrosoft Officeが入っていない場合、今後導入が必要になるかもしれません。
5.クラウドソーシングの登録
Webライターの仕事のとり方はさまざまあり、多くの人がクラウドソーシングサイトで仕事を獲得しています。
クラウドソーシングサイトとは、仕事を発注したい個人や企業と、仕事を受注したい人をマッチングさせるサービスです。Webライター以外にも動画編集や秘書業務などの募集もあります。
代表的なクラウドソーシングサイトはクラウドワークスとランサーズです。まずは二つを登録し、仕事を見てみましょう。
40代看護師の副業にWebライターをおすすめする理由3選
看護師の副業には、以下の点でWebライターをおすすめします。
- 家や外出先などどこでもできる
- 看護師の専門性が活かせる
- 政府が副業を推進している
具体的に見ていきましょう。
1.家や外出先などどこでもできる
Webライターの仕事は、パソコンとインターネット環境があればどこでもできるのが魅力です。空いた時間に執筆できるため、すき間時間を有効に活用できます。仕事の量は自分で調整できるため、家族との時間を優先し執筆できるでしょう。
2.看護師の専門性が活かせる
看護師の専門性は記事執筆に活かせます。疾患・健康に関する記事や、看護師・看護学生に向けた記事では、知識や経験をもとにした解説やアドバイスができます。
看護師の経験は、Webライターで活かせるのです。
※案件とは:仕事や課題・プロジェクトのこと
3.政府が副業を推進している
政府は近年、働き方改革の一環で副業を原則的に認める考えを示しています。厚生労働省では2018年に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(※)を策定しました。
ガイドラインの中では「労働者は時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」としています。労働者が本業以外の仕事でスキルや経験を得ることは、労働者と企業の双方にメリットがあると考えられているのです。
ただし、看護師の副業を禁止している職場もあります。国公立の医療機関など公務員です。民間の医療機関は、就業規則により異なります。Webライターを副業にしたい人は、事前に就業規則を確認するようにしましょう。
※出典:副業・兼業の促進に関するガイドライン/厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000962665.pdf
40代看護師が副業でWebライターをするときの4つの注意点
副業でWebライターをする場合、注意すべき点があります。
- 自分で仕事を獲得する必要がある
- パソコン作業に慣れるまで時間がかかる
- 収入が安定しない
- VDT症候群になりやすい
などです。詳しく見ていきます。
1.自分で仕事を獲得する必要がある
Webライターは、自分で仕事を獲りにいかなければなりません。看護師との大きな違いです。訪問看護ステーションなどは営業が必要な場合もありますが、大きな病院であれば、現場の看護師が営業する機会はほとんどないでしょう。
自分ができることや、採用するメリットを考えた提案が重要です。
2.パソコン作業に慣れるまで時間がかかる
パソコンの操作に慣れるまで時間がかかるかもしれません。看護師で使う機会のなかったツールを使う場合があるためです。
電子カルテでの入力や看護サマリー、看護研究などでパソコンをよく使う人は、習得もスムーズでしょう。
しかし、パソコンを使う機会がない少ない人は、慣れるまで時間がかかるかもしれません。はじめは操作に自信がなくても、繰り返し作業をすれば慣れるでしょう。
3.収入が安定しない
Webライターの始めの頃は、毎月安定した仕事があるとは限らず、収入は不安定です。副業でしっかり稼ぎたい人は、複数の案件を持つことをおすすめします。
質の高い文章を執筆し、たくさんの仕事を受注できるようになれば、看護師の給料以上の収入ものぞめるでしょう。
クライアントから継続して依頼されるようにもなります。
4.VDT症候群になりやすい
VDT(Visual Display Terminal)症候群は、パソコンやスマートフォン、タブレット端末を長時間使用すると起こる症状です。
以下が代表的な症状です。
- 目の乾き、目の痛み、充血、目のかすみ、ぼやけ
- 首や肩のこり、足腰のだるさ、背中の痛み
- 頭痛、めまい、睡眠障害
VDTを予防するには作業環境を整え、適切に休憩することが大切です。1時間のうち10分程度は休憩する、休憩時間にはストレッチをするなどして対策をとりましょう。
厚生労働省では、「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を策定しています。副業のWebライターでも参考にできる内容です。ぜひ参考にしてみてください。
参照:情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン/厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/000580827.pdf
看護師の副業Webライターは稼げるの?
副業のWebライターは、看護師資格を強みにして仕事を獲得できれば、稼ぎやすいと言えます。
しかし、安定して仕事ができるようになるまでは、稼げないのも事実です。自分がどれだけ稼ぎたいかの目標でも変わってきます。
たとえば、「コスメに少しお金をかけたいから月3万円程度でいい」人と「看護師を辞めて本業にしたい」人では違ってきますよね。
案件によっても異なります。クラウドソーシングでは1文字1円以下の案件が多数ありますが、「医療」「看護」をキーワードにした案件は、1文字2円を超えるものが多いです。看護師資格が有利に働く場合があるのです。
看護師の副業Webライターの始め方
看護師が副業でWebライターを始めたい場合、以下の方法で学び、仕事をしましょう。
- Webサイトで学習する
- YouTubeで学習する
- 書籍で学習する
- オンラインサロンに入る
- 実際に仕事をする
それぞれ解説していきます。
1.Webサイトで学習する
最近では「Webライター 始め方」などGoogleで検索すれば多くの情報があります。
どれがいいか迷う人もいるかもしれません。
最初は無料の教材で学ぶのがいいでしょう。学習してみて「できそう」「やってみたい」と思えば次のステップに進みましょう。
おすすめはWebライターラボメディアのWriting Beginです。
ライターの中村昌弘さんが運営されているメディアで、SEOや文章力の基礎、Webライターとしての心構えなど、初心者に必要な内容が盛り込まれています。
動画が20本以上、テキストが2.2万文字の超有益なコンテンツが、無料で学習できます。
2.YouTubeで学習する
YouTubeでライターについて発信している人もいます。動画があるとより理解しやすいでしょう。「Webライター 始め方」で検索してみてください。
オススメのYouTube
福田卓馬さん
加藤瞭さん
興味のある方には、お二人のYouTubeがおすすめです。Webライティングの基本から応用まで発信されています。
3.書籍で学習する
書籍で学習したい人は、次の3冊で学習するとよいでしょう。Webライターでおすすめする人が多い書籍です。
数回ずつ繰り返し読みましょう。
4.オンラインサロンに入る
ライターのオンラインサロンに入るのもよいでしょう。
オンラインサロンはさまざまありますが、私はWebライターラボに入会しています。
執筆に関することから営業方法まで幅広く学べ、優秀な編集者さんから添削を受けられる機会もあります。
また疑問があれば、経験したことのあるライターやベテランライターが、親切に教えてくれますよ。
さまざまなジャンルのライターとオンライン、オフラインで話せる機会もあるのも魅力です。
Webライターは一人で黙々と作業をするため、孤独を感じるときも。
同じようにライターをしている仲間と出会えれば、寂しさもまぎれるでしょう。
5.実際に仕事をする
ある程度知識が得られたら、実際に仕事を獲得し執筆します。クラウドワークスやランサーズで応募してみましょう。
ただし、なかには注意したい案件もあります。極端に単価の低い案件は避けた方がいいでしょう。最低でも1文字0.5円以上の募集への応募が望ましいです。
看護師資格は副業Webライターでも活かせる
看護師の資格はWebライターで重宝されます。執筆のスキルを磨き、看護師の知識や経験を活かせば、多くの人に有益な情報を伝えられるためです。クライアントに喜んでもらえたり、インターネットで自分の記事を見つけたりすると、やりがいを感じられるでしょう。
最初は仕事量もこなせず、「稼げない」と思う人も少なくありません。文章が上手く書けず、落ち込むときもあります。しかし、継続すれば成長を感じられ、収入アップも見込めます。
SEOなどWebライターの基本的な知識を身につけ、根気強く取り組む姿勢が大切です。
副業に興味のある人はぜひチャレンジしてみてくださいね。